米寒波襲来で天然ガス高騰、約100倍の報告も 議員が調査要求

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寒波に見舞われたテキサス州で天然ガスの価格が急騰し、調査を求める声があがっている/Ron Jenkins/Getty Images

寒波に見舞われたテキサス州で天然ガスの価格が急騰し、調査を求める声があがっている/Ron Jenkins/Getty Images

(CNN) 米テキサス州などが寒波に襲われ天然ガスの価格が急騰したことを受け、連邦議会議員から規制当局に対して価格つり上げの可能性を視野に調査を求める声が上がっている。

ミネソタ州選出のティナ・スミス上院議員は20日、規制当局に送った書簡の中で「最悪の危機がテキサス州を中心に訪れる中、その影響はミネソタ州を含む地域全体に波及している」「そうした波及効果の一つは天然ガス市場で、現物価格が高騰し、一部のケースでは通常の水準の100倍近くになった」と述べた。

スミス氏は特に先週の天然ガス市場の状況の調査を要求し、ハイゼンガ・エネルギー長官代行や他の規制当局者に天然ガス政策法などの緊急措置の発動を求めた。同法は天然ガスの生産や輸送を規制する。

スミス氏は「こうした急激な価格の高騰は公共事業体や他の天然ガス利用者に法外な費用負担を課し、その多くは来年にかけて高額な電気や天然ガスの請求書の形で消費者に転嫁される」と指摘した。

テキサス州では寒波の襲来で数十人が死亡、数百万人が停電に見舞われた。住民の1人はCNNの番組で、「ガソリンと食料品を調達し、水道管が破裂しないようにと奮闘しているところに、電力会社からの7000ドルの請求書についてまで考えないといけないとは」と語った。

テキサス州選出のマイケル・マッコール下院議員は21日、「テキサス州住民の復興支援用の連邦緊急資金は、高額のエネルギーの請求書を支払う住民の支援にも使われるだろう」との見通しを示した。

スミス氏も規制当局に、テキサス州やその他の地域で価格高騰の影響を受ける家庭への経済支援策を調査するように求めた。

スミス氏はまた、「天然ガス供給者による価格つり上げはモラル上の義務、そして潜在的には法的な義務の違反になる」「我々は必要な支援を提供し、公正で公平な天然ガス市場を回復するために団結しなければならない」と書簡につづった。

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