WTO、次期事務局長に女性を初選出 ナイジェリア元財務相

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WTOの次期事務局長にナイジェリア元財務相のオコンジョイウェアラ氏が選出された/FABRICE COFFRINI/AFP/Getty Images

WTOの次期事務局長にナイジェリア元財務相のオコンジョイウェアラ氏が選出された/FABRICE COFFRINI/AFP/Getty Images

ナイジェリア・ラゴス(CNN Business) 世界貿易機関(WTO)は15日、ヌゴジ・オコンジョイウェアラ氏を次期事務局長に選出した。WTOトップに女性が就くのもアフリカ出身者が就くのも初めて。

オコンジョイウェアラ氏選出の前には、最終候補に残っていた韓国の兪明希(ユミョンヒ)・通商交渉本部長が選挙戦からの撤退を明らかにしていた。オコンジョイウェアラ氏の就任は3月1日で、任期は2025年8月まで。

エコノミストでナイジェリアの財務相を務めたオコンジョイウェアラ氏は欧州連合(EU)や中国、日本、オーストラリアなどから幅広い支持を集めた。米国はトランプ前政権時代に兪氏の支持を明らかにしていた。

WTOは1995年に創設され、全体の利益のための開かれた貿易の促進を目標としている。国際貿易のルールに関する交渉や施行に携わるほか、164カ国・地域の加盟国間での紛争の解決に取り組んでいる。

しかし、WTOは加盟国間の通商上の対立の阻止に苦慮しており、最も顕著なのは米中間の争いだ。WTOのトップは昨年8月に前任だったロベルト・アゼベド氏が退任して以来、空席が続いていた。

オコンジョイウェアラ氏はCNNの取材に対し、「興奮とおびえを同時に感じている。挑戦を楽しみにしている」と語り、WTOの再生や再構築には大きな改革が必要だとの見方を示した。

また、新型コロナウイルスとの闘いに対する世界的な取り組みの拡大も優先課題だと語った。

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