モデルナのワクチンは変異種にも有効、効果増強のための試験実施へ

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医療関係者がブリュッセルの病院でモデルナの新型コロナウイルス感染症ワクチンを接種する準備をする=18日/STEPHANIE LECOCQ/AFP/POOL/AFP via Getty Images

医療関係者がブリュッセルの病院でモデルナの新型コロナウイルス感染症ワクチンを接種する準備をする=18日/STEPHANIE LECOCQ/AFP/POOL/AFP via Getty Images

(CNN) 米モデルナは25日、同社の新型コロナウイルスワクチンで生成された抗体に、英国と南アフリカで見つかった変異種を中和させる効果が認められたと発表した。

ただ、南アフリカの変異種に対してはやや効果が薄れる可能性が懸念され、モデルナは効果を高めるための開発に取り組んでいる。

モデルナは発表の中で、ワクチンを2回接種すれば、これまでに検出された新興の変異種に対する予防効果が期待できると説明。同社が調べた結果、英国の変異種についてはワクチンの効果に重大な影響はないことが分かったとしている。

一方、南アフリカの変異種については、それまでの変異種と比べて中和抗体価が6分の1に減少することが分かった。それでもまだワクチンの効果は期待できるとモデルナは述べ、「中和抗体価がこれだけ減少しても、依然として予防効果が期待できる値を上回っている」とした。

米デューク大学のウイルス専門家は南アフリカの変異種に対するモデルナのワクチン効果について「慎重ながらも楽観的」との見解を示し、「効果はある程度減退しても、依然として非常に有効かもしれない」「まだ70~80%の効果はあるだろう」と話している。

英国の変異種は米国を含む45カ国以上で、南アの変異種は20カ国以上で検出されている。

モデルナは、ワクチンの追加接種で新興の変異種に対する予防効果を高めることができるかどうかの試験を行う予定。ワクチンは2回の接種でこれまでに検出された新興の変異種に対する予防効果が期待できるとしながらも、もう1回の接種によってワクチンの中和能力を高めることができると見込んでいる。

南アの変異種については、予防効果を高めるための新しいワクチンも開発していると説明、小規模な第1段階の臨床試験を米国で行う予定だと説明した。

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