モスクワの地下鉄、女性運転手が数十年ぶりに 就業制限改正で

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モスクワの地下鉄に女性の運転手が帰ってきた/Vyacheslav Prokofyev/TASS/Getty Images

モスクワの地下鉄に女性の運転手が帰ってきた/Vyacheslav Prokofyev/TASS/Getty Images

(CNN) ロシアの首都モスクワの地下鉄に数十年ぶりに女性の運転手が誕生した。これは、女性の運転手の採用を禁じていた規則が改正されたため。

モスクワの交通当局によれば、最初の新時代の女性運転手は今月3日から勤務を開始した。

ロシア労働社会保障省は1年前に女性に地下鉄の運転を認めるよう指示した。これにより、最初の女性運転手の一団が研修プログラムを終えて就業した。プログラムを受けた25人のうち修了した12人が運転手として勤務する。

労働社会保障省によれば、来年は少なくとも50人の女性運転手が新たに加わる見通し。女性運転手はフィリョーフスカヤ線で勤務を行う。

モスクワ市長のオフィスによれば、女性は1936年から地下鉄の運転が許されていたが、新しい女性運転手の採用は1980年代前半から禁止された。

採用禁止は、業務の重たい負担や好ましくない労働環境から女性を保護することが理由だった。運転手の仕事は以前は肉体的な負荷が大きかったが、現在では多くの工程が自動化されているという。

女性運転手には特別な制服が支給され、スカートかパンツかを選べる。

モスクワの地下鉄で働く6万2000人のうち女性が占める割合は約36%。

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