米ボーイング、737MAXを納入 運航停止以来約2年ぶり

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
米ボーイングが「737MAX」を米ユナイテッド航空に納入することがわかった/Justin Sullivan/Getty Images

米ボーイングが「737MAX」を米ユナイテッド航空に納入することがわかった/Justin Sullivan/Getty Images

ニューヨーク(CNN Business) 米ボーイングは8日、墜落事故を受けて運航を停止していた旅客機「737MAX」を米ユナイテッド航空に納入する。同機の納入はほぼ2年ぶり。ボーイングにとっては大きな節目となる。

737MAXの納入は関係者2人が匿名を条件にCNN Businessに明らかにした。

737MAXは346人の犠牲者を出した2度の墜落事故を受け、2019年3月から運航が停止されたが、ボーイングはその後も約450機を建造していた。

米連邦航空局(FAA)は11月18日に同機の運航再開を承認した。しかし世界各国の航空当局はほとんどがまだ再開を認めていない。

ボーイングによると、建造した450機のうち、半数は2021年末までの納入を見込んでいる。残る半数については2022年中にほとんどの納入が完了する見通しだが、一部は翌年までずれ込むと予想している。

一方で、ボーイングは新しい買い手を探す必要にも迫られている。新型コロナウイルスの影響で経営が悪化した航空会社は、相次いで同機の注文をキャンセルした。ボーイングが新しい買い手探しに苦戦する中、先週にはアイルランドの格安航空会社(LCC)ライアンエアーが、発注済みの135機に加えて新たに75機を発注すると発表した。

ユナイテッド航空は8日の納入前に、既に737MAXを14機保有していた。同機の運航再開は来年1~3月を見込んでいる。

ブラジルのGOL航空は7日、737MAXを使った旅客機の運航を9日に再開すると発表した。運航を再開する航空会社は同社が初めてとなる。同航空は年内に737MAX7機の使用を開始する予定。

米国ではアメリカン航空が12月29日からフロリダ州マイアミとニューヨークを結ぶ便で運航再開を予定している。

「米国」のニュース

Video

Photo

注目ニュース

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]