マスクなしの客も拒否せず、米小売り各社が着用要請も

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米小売り各社は来客店にマスクの着用を呼び掛けているが、着用しない客に対しても入店を拒否することはないとしている/Bruce Bennett/Getty Images

米小売り各社は来客店にマスクの着用を呼び掛けているが、着用しない客に対しても入店を拒否することはないとしている/Bruce Bennett/Getty Images

ニューヨーク(CNN Business) 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、買い物客らにマスク着用を求めているウォルマートなど米小売りチェーンは、いずれも要請に従わない客の入店を断ることはないとの方針を示している。

ウォルマートは先週から全米の店舗で来店客にマスク着用を求め、入り口付近に「健康大使」と称する係員を配置している。

しかし係員の研修ビデオでは、着用を拒否する客への対応として、入店を認めたうえで責任者に知らせるとの手順が示された。直接つかまえるたり入店を阻止しようとしたりする行動は禁止されている。

報告を受けた責任者は無料のマスク提供を申し出るが、客がこれを拒否しても買い物の続行を認めることになっている。

ウォルマートの担当者は、「客に何を要請するにしても例外はある。事態をエスカレートさせたり店員を危険にさらしたりすることを避けるためだ」と説明する。

ホームセンター大手のロウズも店内でのマスク着用を求め、無料のマスクを配布しているが、店員にはマスク着用をめぐる衝突で自分の身を危険にさらすようなことはさせないとの方針だ。

これに対して小売業界の労働組合などからは、マスク着用のルールが骨抜きになると批判する声も上がっている。着用を徹底させる役割を店員でなく、警備員や店舗責任者が担うべきという意見だ。

当局がマスク着用を義務付けている州で警察を呼ぶかどうかについては各社で対応が異なる。ウォルマートは、客がけんか腰になった場合に「警察の助けを求めなければならない時もある」としている。

英国では先週から、政府が店舗内でのマスク着用を義務化した。警察が違反を取り締まり、最大100ポンド(約1万3000円)の罰金を科す。

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