米ゴールドマン・サックス、41%増収 好調な市況が追い風に

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ゴールドマンサックスの本社ビル=12日、米ニューヨーク市/Jeenah Moon/Bloomberg/Getty Images

ゴールドマンサックスの本社ビル=12日、米ニューヨーク市/Jeenah Moon/Bloomberg/Getty Images

ニューヨーク(CNN Business) 米金融大手ゴールドマン・サックスが15日発表した2020年4~6月期の決算は、好調な市況や取引案件の増加を背景に、収入が41%増の133億ドル(約1兆4100億円)となった。

予想を上回る増収で、投資銀行部門の収入が過去最高を記録したことや、トレーディング部門が9年ぶりの好業績を上げたことが追い風となった。

ゴールドマンの堅調な四半期決算は、米国で新型コロナウイルス禍からの回復状況が二極化していることを浮き彫りにした。失業率が高止まりし、倒産件数も増加傾向にある一方、株式市場はおおむね回復を遂げ、企業の資金調達額も過去最高水準にある。

実体経済より金融業界の情勢の影響を受けやすいゴールドマンにとって、こうした状況は完璧に作用した。

ゴールドマンの収入は今回、133億ドルに急増し、予想の98億ドルを大幅に上回った。四半期の収入としては過去2番目の好業績となった。

純利益は24億ドルと横ばいだったものの、これは前日にJPモルガン・チェースやシティグループといった他行が大幅減益を発表したのとは対照的だ。ウェルズ・ファーゴは、2008年の金融危機以降で初の赤字に転落した。

ゴールドマンのデービッド・ソロモン最高経営責任者(CEO)は、現在が「非常難しい環境」であることを認め、経済の見通しは「依然として不透明」との見方を示している。

投資銀行部門は社債や株式の引受業務などが好調で、過去最高となる27億ドルの収入を記録。近年低迷していたトレーディング事業も、相場の乱高下や取引量の急増を追い風に堅調だった。

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