マリオット、シャンプーなどのミニボトル廃止 系列のリッツカールトンなど対象
ニューヨーク(CNN Business) ホテルチェーンの世界最大手マリオットが、系列ホテルの客室で提供しているミニボトル入りのシャンプーなどのセットを廃止すると発表した。
同社の発表によると、プラスチックごみを減らすため、シャンプーとコンディショナーおよびバスジェルは、大容量ボトルでの提供に切り替える。切り替えは北米の一部のホテルで昨年から試験的に実施しており、この措置を拡大する。
対象となる客室はおよそ50万室。2020年12月までに、世界で展開する7000ホテルの大部分で実施する。マリオットはコートヤード、リッツカールトン、Wホテル、シェラトンなどの系列ホテルを展開している。
現在使っているミニボトルはリサイクルされないのが普通だといい、切り替えが完了すれば、プラスチックごみを年間30%(約900トン)削減できると試算する。
ポンプ式ボトルの容量は最大で使い捨てボトルの12倍。新しいボトルにはリサイクル可能素材を利用する。
マリオットの競合各社も競って環境に配慮した対応を打ち出している。
ホリデーインを展開するIHGは先月、シャンプーなどのミニボトルを2021年から大容量ボトルに切り替えると発表。ヒルトン・ホテルズは使用済み石けんのリサイクルを発表していた。