英貿易の6割に混乱、半分で高率関税 合意なきEU離脱

合意なきEU離脱が実現すれば英国の貿易分野が高関税などの混乱にさらされるという/Jack Taylor/Getty Images Europe/Getty Images

合意なきEU離脱が実現すれば英国の貿易分野が高関税などの混乱にさらされるという/Jack Taylor/Getty Images Europe/Getty Images

ロンドン(CNN Business) 英国際貿易省などは14日までに、同国が欧州連合(EU)から合意なしに離脱した場合、最大で自国の貿易分野の6割で混乱が生じると報告した。

EUの広大な市場への進出で優遇される立場を失えば、英貿易分野の約半分で高率の関税が課され、コスト増などを被る。EUやその貿易パートナー国と現在結んでいる付随的な協定からも締め出されることになる。

この追加協定は約70カ国を網羅し、英国の貿易全体では13%の比率を占める。英政府は離脱前にこれら協定の類似版の確保を最大限に図っているが、実現したのは4協定のみ。この緩慢な状態が続けば、英国の貿易額のうち最大で1兆米ドル(約111兆円)分で新たな貿易障壁に直面しかねない。

EUからの離脱期限は今年3月29日。英政府はEUと離脱協定案にいったん合意したが英国の与野党が一部内容に反発し、議会としての総意がまだ得られないでいる。

混乱必至の状態で離脱した場合、英国は世界貿易機関が定める貿易関税に従うことになる。ただ、関税率は現在より高めとなる。

英国が他国との貿易協定に活路を求めても、世界最大の統一市場としてのEUの一員ではなく単独国家として交渉に臨むため厳しい条件を突き付けられる可能性がある。

日本や韓国は既に、将来的な貿易交渉で英国に譲歩を求めることを示唆。英サセックス大学で経済学を教える貿易の専門家は、特に日本の企業はEU圏との自由な貿易を確保出来るとの前提で英国に拠点を築いたとの立場をにじませていると指摘。この恩恵がなければ英国側に一定の償いを促すことを示唆していると述べた。

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