米ジレットがセクハラ問題に立ち向かうCM、消費者から賛否の声

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ジレットのCMについて賛否の声があがっている/From Gillette

ジレットのCMについて賛否の声があがっている/From Gillette

サンフランシスコ(CNN Business) 男性用カミソリのブランドとして知られる米プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)傘下ジレットが、行き過ぎた「男らしさ」の問題や女性たちによるセクハラ告発運動の合言葉「#MeToo(私も)」を取り上げたコマーシャルを公開し、賛否両論の波紋を呼んでいる。

コマーシャルは今週、ソーシャルメディアの公式アカウントで公開された。1分48秒の映像は、いじめやセクハラの例から始まり、乱暴な少年たちが「男の子だから」と容認される場面などが続く。

そこへ「もう笑い飛ばしたり、同じ言い訳を繰り返したりしているわけにはいかない」とナレーションが入り、#MeToo運動がもたらした変化が紹介される。最後に男性たちがけんかを止めたり、子どもを守ろうと立ち上がったりする姿と、それを見つめる少年たちのまなざしが映し出される。

ジレットのチームは全米の男性たちから意見を聴くなど独自の調査を重ね、専門家の助言を受けながらコマーシャルを制作したという。

しかしユーチューブやツイッターには、「侮辱的だ」「フェミニストの宣伝工作だ」と反発するコメントが殺到した。

一方で、こうした反応は逆に、意識改革を促す運動がいかに必要とされているかを示す指標になるとの意見も寄せられた。

  
      

ジレット・ブランドの北米責任者は「議論が起きることは予想していた。話し合う機会がなければ真の変化は起きない」「私たちにとって最大の敵は、行動を起こさないこと」と話す。

ジレットはこのコマーシャル以外にも、青少年育成団体に今後3年間、年に100万ドル(約1億800万円)ずつを寄付するなど、ブランドを挙げたキャンペーンを展開していく方針だ。

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