アラムコ、上場に備え企業形態を変更 サウジ政府

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サウジアラビアが「サウジアラムコ」の企業形態を変更=Getty Images

サウジアラビアが「サウジアラムコ」の企業形態を変更=Getty Images

ロンドン(CNNMoney) サウジアラビア政府は5日、年内の部分上場を計画する同国の国営石油企業「サウジアラムコ」の企業形態を1月1日に株式売買が可能な「ジョイント・ストック・カンパニー」に変更させたとの公式声明を発表した。

世界最大の石油企業である同社は株式の5%を内外市場で公開予定。この新規株式公開(IPO)は世界の民営化史上、最大規模になると予想され、同社の時価総額は2兆米ドル(約226兆円)に達する可能性がある。この評価額が現実となれば、アラムコは株式5%の売却で1000億ドルの資金を調達出来る可能性がある。

アラムコの部分上場は、サウジ政府が進める脱石油依存を図る経済構造変換の要の政策となっている。IPO資金で観光業や技術集積業界などの育成を狙っている。

上場する市場の選択を進めているが、サウジ国内に加え、ニューヨーク、ロンドン、香港や東京が浮上している。

5日の公式声明ではこの他、アラムコの石油生産量については国家の政治的、経済的な政策目標に奉仕出来るよう政府が完全な裁量権を握るなどとの方針も含まれた。

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