イースター島のモアイ像、火災で「取り返しのつかない」被害

火災で高温にさらされたモアイ像/Rapa Nui Council

2022.10.10 Mon posted at 17:43 JST

(CNN) 南米チリのイースター島で火山から始まった火災が広がり、世界遺産に登録された巨石像「モアイ像」などの遺跡が焼ける被害が出ている。地元の先住民やチリ当局が明らかにした。

先住民団体によると、火災は近くにあるラノララク火山から3日に発生し、100ヘクタール以上に燃え広がった。この火災で、ポリネシア人によって500年以上前に建造されたモアイ像が損傷した。

ラパヌイ国立公園を管理する先住民団体の代表は6日、「取り返しのつかない」ダメージを負ったと述べ、目に見える以上の被害が出ていると語った。

ラパヌイの名は、先住民がこの島に付けていた名称に由来しており、国立公園ではラパヌイの文化遺産が保護されている。

南米チリから約3500キロに位置するイースター島は、観光客にとってあこがれの地でもある。

火災は100ヘクタール以上に燃え広がった

文化遺産当局によると、被害状況については史跡の専門家が現地入りして調査を行っている。

モアイ像は高熱にさらされて、構造に影響を及ぼす大きな亀裂が生じている可能性があるという。

同国立公園には玄武岩でできたモアイ像386体がある。ラパヌイのフェイスブックも、観光客の立ち入りを禁止して専門家が被害の程度を調べていることを確認した。

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