(CNN) 米ユタ州の中学校の年次アルバムで、チアリーディング部の集合写真にダウン症を抱えるマネジャーの少女が写っていないのが見つかり、問題となっている。少女の家族は、友人や地域社会からの支援に感謝の意を示した。
少女の父親によると、モーガン・アーノルドさん(14)はショアライン中学校のチアリーディング部マネジャーを務める。スポーツなどの試合で応援を行うほか、愛校心を盛り上げる他の活動にも参加している。
写真撮影の際、モーガンさんはチームメートと一緒にポーズを撮り、前列の中央に座っていた。ところが中学2年の最終日にアルバムを受け取った時、自分の写っていない別の写真が使われているのに気付いたという。
父親はCNNの取材に、「娘は部屋に入ってきて私にアルバムを見せ、『私が写っていない。でもみんな友達だし大好き』と言った」と振り返る。
実際にアルバムに使われたチアリーディング部の集合写真
地元学区は声明で謝罪し、「我々は今回のミスに深い悲しみを覚えている。引き続き、事実関係と原因の究明に取り組む」と述べた。家族には既に謝罪したという。
少女の父親は、アルバム配布後に学校関係者と前向きな話をしたと述べ、学校側が再発防止徹底のための措置を講じることを望むと表明した。
父親によると、アルバムが配布されて以来、チームの他のメンバーからはモーガンさんに寄り添う声が寄せられている。「チアリーダーの少女たちから相次ぎ愛情が寄せられているのは、彼女たちがモーガンの友人であること、彼女たちが今までもこれからも娘を仲間に加えること、彼女たちも今回の件に失望していることをはっきり示すものだ」
モーガンさんは来年度も学校に通うつもりだが、チアリーディングに関わるかどうかは分からないという。