初代市長の心臓を発見、言い伝え通り噴水内に ベルギー

ベルギー東部ベルビエの初代市長の心臓が入った小箱が、市内の噴水から見つかった/Musées de Verviers

2020.09.03 Thu posted at 16:15 JST

(CNN) ベルギー東部ベルビエの当局はこのほど、市内の噴水で改修作業を行っていた際、初代市長の心臓が収められた小箱を発見したと明らかにした。同市では1世紀あまりの間、噴水内に市長の心臓が隠されているとの言い伝えが信じられていた。

当局者によると、ピエール・ダビド初代市長の心臓は8月、小箱に密閉された状態で見つかった。

ダビド氏は1798年から1839年に死亡するまで市政を担った。CNN系列局RTLの報道によれば、心臓は当初、市庁舎に保管されていたものの、1880年代に入って当局者が移転を決定。箱に収めたうえで、市中心部にある噴水の中に隠したという。

箱は未開封だが、ダビド氏の名前が刻まれているのが確認できる。発見後は市内の博物館で、公文書や他の所蔵品とともに展示されている。

ダビド氏が市長を務めたのは、ベルギーがオランダからの独立を宣言し、革命を経て国家として成立する時期だった。

CNN系列局HLNによると、同氏が予期せぬ死を遂げたことを受け、当局は心臓の保管を決定。その後長年にわたり、保管場所をめぐる伝説やうわさが飛び交うことになった。

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