エノキダケでリステリア感染 4人死亡、妊婦の流産も 米国

メーカーが自主回収を発表していたエノキダケ/FDA

2020.03.11 Wed posted at 12:30 JST

(CNN) 米カリフォルニア州やハワイ州で、リステリア菌感染が原因で4人が死亡、30人が入院した。メーカーが自主回収を発表していたエノキダケを食べたことが原因と思われる。

米食品医薬品局(FDA)によると、問題のエノキダケについてはサンホンフーズという会社が9日、リステリア菌に感染している可能性があるとして自主回収を発表していた。

米疾病対策センター(CDC)によれば、4人の死亡はカリフォルニア、ハワイ、ニュージャージーの3州で報告された。感染者は17州で36件報告されている。

妊婦の症例も6例あり、このうち2人は流産した。

リステリア症の症状は人によってさまざまだが、大抵の場合、頭痛、首の凝り、意識の混乱、平衡感覚の喪失、発熱、筋肉痛、けいれんなどの症状が出る。

妊婦の場合は流産や死産、早産につながったり、新生児の命にかかわる感染症を引き起こしたりすることもある。

症状は一般的に、原因となった食品を食べてから1~4週間後に表れる。この感染症は抗生剤で治療できる。

自主回収の対象となるエノキダケは「韓国産」の表示があり、緑色のラベルが付いたビニールで包装されている。

CDCは、問題のエノキダケの出所や流通状況が把握できるまで、感染によるリスクが高い妊婦や65歳以上の高齢者などは韓国産のエノキダケを食べないよう呼びかけている。

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