キエフのテレビ塔狙うロケット攻撃、ホロコースト施設にも被害 ロシア「精密攻撃」

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テレビ塔周辺が軍事攻撃を受けた=1日/From Telegram

テレビ塔周辺が軍事攻撃を受けた=1日/From Telegram

ウクライナ/キエフ・リビウ(CNN) ロシア軍は1日、ウクライナ首都キエフにあるテレビ塔付近に向けてロケット弾を発射し、ホロコースト(ユダヤ人大量虐殺)追悼施設が被害を受けた。この数時間前、ロシア軍はウクライナ治安機関に関係する他の施設への「精密」攻撃を予告し、住民に逃げるよう警告していた。

ウクライナ内務省によると、このロケット攻撃により放送設備が破壊された。ロシアが同市の通信インフラの使用不能しようとしているとの懸念が高まっているという。

攻撃後に共有された動画やSNSの投稿には、赤と白のテレビ塔の周囲に煙が立ち上る様子が捉えられている。このテレビ塔は同市のバビ・ヤール・ホロコースト・メモリアル・センター(BYHMC)の近くに位置する。

BYHMCは声明で、同追悼施設がロシア軍の攻撃を受けたことを確認。「プーチン(大統領)が主権を有する民主国家への違法な侵攻を正当化するためにホロコーストをゆがめ、操作しようとしているのは言語道断だ」と述べた。また、推定7万~10万人がナチス・ドイツによって射殺された場所で攻撃が起きたのは「象徴的」だとも言い添えた。

ロケットがキエフを襲うなか、マクサー・テクノロジーズの衛星画像によると、ロシア軍の長さ約64キロの車列が同市に向かっている。

ただ、米当局者の1人は、車列は燃料補給の問題で動きが停滞していると指摘。国防総省高官によると、キエフに向かうロシア軍は「基本的に昨日と同じ」位置にとどまっている。食糧の供給不足に陥っている兆候もあるという。

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