台湾との「再統一」、平和的手段で追求 習近平氏が約束

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習近平氏が台湾との「再統一」を平和的手段によって実現する考えを示した/Greg Baker/AFP/Getty Images

習近平氏が台湾との「再統一」を平和的手段によって実現する考えを示した/Greg Baker/AFP/Getty Images

香港(CNN) 中国の習近平(シーチンピン)国家主席は9日、北京で演説し、台湾との「再統一」を平和的な手段によって追求すると約束した。

清朝を打倒した辛亥(しんがい)革命から110年となるのを記念した大会の中で述べた。再統一に向けた最大の障壁は、「台湾独立」を掲げる勢力だとの見解も示し、「自分たちの祖先を忘れ、祖国を裏切り、国家の分裂を図る者たちに良い結果がもたらされることはないだろう」と警告した。

台湾と中国本土は国共内戦が70年以上前に終結して以降、現在まで別々に統治されてきた。しかし中国政府は台湾を自国にとって不可分の領土の一部とみなしている。

習氏は、香港で適用しているような「一国二制度」の政策の下、台湾が平和的に再統一されるのを望むと述べた。台湾はこの制度による統治に概して反対している。

習氏はまた、台湾をめぐる議論は中国の内政問題の一つであり、「外部からの干渉は認めない」と付け加えた。

中国と台湾の間では最近、中国軍機による台湾の防空識別圏(ADIZ)への進入などにより軍事的緊張が高まっている。

台湾の蔡英文(ツァイインウェン)総統は8日、台北で開かれた安全保障フォーラムで、対中軍事衝突を避ける意向を示しながらも「台湾はどんな手段を講じてでも自由と民主的な生活様式を守る」と明言した。

9日の習氏の演説で軍事力の行使への言及はなかったが、同氏はかねてそれを排除しない考えを明らかにしている。

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