フランスの医療従事者3千人、ワクチン打たず停職処分

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ワクチンを製造するデルファーマの工場を訪れたフランスのエマニュエル・マクロン大統領(中央)=4月9日、仏サンレミシュルアブル/Christophe Ena/Pool/Getty Images

ワクチンを製造するデルファーマの工場を訪れたフランスのエマニュエル・マクロン大統領(中央)=4月9日、仏サンレミシュルアブル/Christophe Ena/Pool/Getty Images

(CNN) フランスの医療従事者数3000人が、政府が義務付けた新型コロナウイルスのワクチン接種を受けなかったという理由で停職処分となった。オリビエ・ベラン保健相が16日、フランスのラジオ局RTLに明らかにした。

同国の医療従事者は政府が7月に発表した措置に従って、今月15日までに接種を受けることが義務付けられていた。

南部の都市ニースの大学病院はCNNの取材に対し、スタッフ320人が15日付で停職処分となり、さらに100人について状況確認を行っていると説明した。

この方針をめぐって医療従事者十数人が辞表を提出したが、それに伴う混乱は一切起きていないとベラン保健相は強調している。

エマニュエル・マクロン大統領は7月12日、病院や介護施設などに勤務する医療従事者は全員が9月15日までにワクチン接種を完了しなければならないと発表、従わない場合は停職または解雇の対象になるとしていた。フランスの医療従事者は約270万人。

フランスでは8月から、ワクチン接種または検査の陰性を証明する「ヘルスパス」を提示しなければ、飲食店や長距離列車の利用ができなくなった。

停職処分となった医療従事者はサポートスタッフが大半を占めるとベラン保健相は説明。「停職処分の大多数は一時的な措置にすぎない」と述べ、「多くは義務付けが現実だと認識してワクチンを受ける気になった」としている。

フランスでは国民のほぼ3分の2がワクチン接種を完了し、さらに10%が1回目の接種を受けている。

保健機関の統計によると、新型コロナウイルスの7日間の症例は16日、10万人あたりの陽性者が7月18日以来初めて100人を下回った。

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