アストラゼネカ製ワクチン、55歳未満への接種を停止 カナダ

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カナダでは、アストラゼネカ製の新型コロナウイルスワクチンの55歳未満への接種が一時的に停止される/Antonio Masiello/Getty Images

カナダでは、アストラゼネカ製の新型コロナウイルスワクチンの55歳未満への接種が一時的に停止される/Antonio Masiello/Getty Images

(CNN) カナダの予防接種諮問委員会(NACI)は29日、英アストラゼネカ製の新型コロナウイルスワクチンについて、55歳未満の成人への接種を一時的に停止するよう勧告した。

接種後に血栓ができるという少数の症例に対する調査が完了するまでの予防的措置だという。

ワクチン接種後の重篤な血栓症は、欧州で55歳未満の女性を中心に報告されている。

NACIは、今のところ正確な発症率は分からず、情報を収集中としたうえで、年齢別の感染リスクやほかのワクチンを投与するという選択肢を踏まえ、「55歳未満の成人にアストラゼネカ製ワクチンを接種するベネフィット(利益)はかなり不確実」との見解を示した。

カナダ全体で提供されているワクチンの中でアストラゼネカ製が占める割合は小さいため、接種計画が大きく遅れる恐れはないという。

欧州では血栓への懸念から、十数カ国がアストラゼネカ製ワクチンの接種を一時停止した。その後、欧州医薬品庁(EMA)が「安全で有効」との見解を示したことを受け、一部の国は接種を再開している。

カナダは最近、バイデン米政権との間で、米国で承認待ちとなっているアストラゼネカ製ワクチンのうち150万回分を借り受けるとの合意に達していた。

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