欧州でも新型コロナの流行が再燃 英首相、「第2波」に言及

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防護服を着用し新型コロナ検査の準備を行う隊員ら=6月21日、ドイツ/David Inderlied/picture alliance/Getty Images

防護服を着用し新型コロナ検査の準備を行う隊員ら=6月21日、ドイツ/David Inderlied/picture alliance/Getty Images

(CNN) 新型コロナウイルスをいったんは封じ込めたかのように見えた欧州で、再び感染が拡大する様相を見せている。

アジアと同様に、欧州でも各地で新たな流行が発生してロックダウン(都市封鎖)などの対策が復活しつつある状況は、流行の再燃から逃れられる国はないという現実を見せ付けている。

ドイツの国立感染症研究機関「ロベルト・コッホ研究所(RKI)」は27日、最近の症例数急増を「非常に憂慮すべき」事態と形容した。

ドイツの新型コロナウイルス対策は、迅速な対応や充実した検査態勢をめぐって高く評価されていた。

新型コロナウイルスによる世界の死亡率が4%以上だった3月の時点で、ドイツの死亡率はわずか0.4%だった。

4月半ばまでには200万人以上が検査を受け、週に40万回を超す検査を実施。1人の感染者が平均何人に感染させるかを示す実効再生産数(R値)が1を切って0.7になったことを受け、経済活動の再開に乗り出した。

ところがロックダウン措置が緩和されると間もなく新たな流行が発生し、5月には1日当たりの症例数が900例に増えて、各地で集団感染が相次いだ。

ここ数週間は1日当たりの新規の症例数は500例前後に減っていたが、24日には815例に急増した。

RKIによると、4日間のR値は27日の時点で1.28、7日間のR値は1.10だった。新規の症例は、大規模な集まりや職場、公共施設、外国から戻った旅行者に関係しているという。

メルケル首相の首席補佐官は27日、こうした数字を「懸念材料」と位置づけ、秋にかけての大規模な流行を抑え込むためには、夏の間の1日の症例数を、500例を大きく下回るレベルに保つ必要があると指摘した。

農家で働く季節労働者の間で集団感染が発生した南部のバイエルン州マミングについては、住民全員に無料で検査を実施する。

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