コロナ新規感染者、ブラジルで1日に1万人超 中南米で急増

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集団埋葬時にひつぎを見守る遺族=19日、マナウス/Andre Coelho/Getty Images

集団埋葬時にひつぎを見守る遺族=19日、マナウス/Andre Coelho/Getty Images

(CNN) ブラジル保健省は25日、過去24時間で新型コロナウイルスの症例が新たに1万1687例確認されたと発表した。これで同国の症例数は合計で37万4800例を超え、死者は2万3400人あまりに上っている。

米ジョンズ・ホプキンス大学の統計によると、ブラジルで確認された新型コロナウイルスの症例数は23日にロシアを上回り、米国に次いで世界2位になった。

この日の夜、ボルソナーロ大統領は首都ブラジリアの大統領府を出てホットドッグスタンドに立ち寄っていた。ホットドッグを頬張る大統領に対し、住民らは「人殺し」「くず」とののしったり、窓越しに鍋やフライパンを打ち鳴らしたりして抗議。大統領が振り返って指を振って見せる場面もあった。

感染者や死者が増え続ける中でも、ボルソナーロ大統領は新型コロナウイルスを「ちょっとしたインフルエンザ」と形容し、リスクを軽視する姿勢を見せてきた。同国の閣僚は、パンデミック対応をめぐる見解の相違を理由に、この数週間で1人が解任され、もう1人が辞任している。

ボルソナーロ大統領は、新型コロナウイルスが経済に与える影響について繰り返し懸念を表明し、ウイルスそのものよりも経済的な悪影響の方が大きいとの見方を示している。大きな影響が出ている自治体が打ち出したロックダウン(都市封鎖)や隔離といった対策についても公然と批判していた。

24日には首都の大統領宮殿前にボルソナーロ大統領の支持者が集まり、ロックダウン措置に対する抗議運動を展開した。こうした集会はほぼ毎週末に開かれ、大統領の個人フェイスブックアカウントで生中継されている。

今回の集会では、支持者の歓声に応えるボルソナーロ大統領がマスクを着けている時もあれば、着けていない時もあった。

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