イタリアの死者、中国上回り世界最多に 新型コロナ

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搬送されてきた新型コロナウイルスの感染患者に応対する医療関係者=17日、ロンバルディア州ブレシア/Piero Cruciatti/AFP/Getty Images

搬送されてきた新型コロナウイルスの感染患者に応対する医療関係者=17日、ロンバルディア州ブレシア/Piero Cruciatti/AFP/Getty Images

ローマ(CNN) イタリアで新型コロナウイルスのために死亡した人が、同ウイルスの発信源だった中国の死者を上回り、世界で最も多くなった。

イタリア市民保護局は19日の記者会見で、新型コロナウイルスによる死者が3405人になったと発表した。米ジョンズホプキンス大学によると、中国の死者は3249人。イタリアの方が156人多くなった。

イタリアでこれまでに確認された症例数は、5322例増えて4万1035例になった。

これに先立ち中国では、昨年末に流行が始まって以来初めて、国内で感染した新規の症例がゼロになったと伝えられていた。

イタリアは感染者数の激増を受けて中国と同様の移動制限を全土に拡大、6000万人あまりが封鎖状態に置かれている。

同国の医療態勢は、特に患者が集中している北部では瀬戸際の状況にある。

患者は仮設の病院で手当てを受け、公立病院では廊下に行列ができている。適切な装備が不足していることから医師や患者にも感染が広がっている。

教育相は19日、学校の休校を4月3日まで延長することを検討していると語った。

イタリアの対応を支援している中国赤十字の孫碩鵬副社長は19日、北部ロンバルディア州の州都ミラノで記者会見し、同州の対策は不十分だと指摘した。

会見で孫氏は、新型コロナウイルスが発生した中国の武漢市では封鎖に踏み切ってから1カ月でピークから減少に転じたと述べ、「ここミラノの封鎖はそれほど厳重ではない。公共交通機関は運行を続け、人々は動き回り、ホテルではディナーやパーティーが続き、マスクもしていない。COVID-19との戦いには全市民を巻き込む必要がある」と強調した。

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