町の85%が水没、20万人が避難 NGOが緊急支援呼びかけ ソマリア

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ソマリアで大規模な洪水が発生し、20万人が避難を余儀なくされている/Saddam Carab/Save the Children

ソマリアで大規模な洪水が発生し、20万人が避難を余儀なくされている/Saddam Carab/Save the Children

(CNN) 東アフリカのソマリア中部で大規模な洪水のために1つの町のほぼ全域が水没し、住民20万人以上が避難を強いられている。そのうち約半分は子どもだという。児童支援の国際NGO(非政府組織)「セーブ・ザ・チルドレン」が10月31日に明らかにした。

ソマリア中部のベレトウェイン(人口約40万人)は何日も降り続いた豪雨と洪水による浸水被害に見舞われ、住民はトラクターやボートで避難。仮設キャンプに身を寄せる数千人が緊急に食料や水を必要としているという。

現地では職員が子どもたちの健康診断などを行っているが、物資が不足して対応は限界に近付いているとセーブ・ザ・チルドレンは説明、「緊急に支援を増やさなければ、手に負えない状況になりかねない」と危機感を強めている。大勢の子どもの命を奪いかねないコレラやマラリアの流行も懸念される。

国連人道問題調整事務所(OCHA)は10月28日の時点で、ベレトウェインの85%以上が浸水被害に見舞われたと推定していた。

同市を流れる川は大雨によって26日に堤防が決壊し、子ども2人を含む3人が死亡。20人を乗せた船が転覆して多数が行方不明になっていると思われる。

周辺地域でも河川の氾濫(はんらん)で農地や道路などのインフラが破壊された。

ソマリア政府は緊急対策委員会を設置して、人道支援活動の調整に当たっている。

豪雨による被害はケニアと南スーダンでも発生。ケニア当局によれば、この数週間で洪水のために少なくとも29人が死亡、推定1万2000人が避難している。

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