マニラの空港で拘束のイラン人女性、「送還なら殺される」と訴え

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マニラの空港で入国を拒否された状態のイラン人女性、バハレ・ザレ・バハリさん/Courtesy Bahareh Zare Bahari/Facebook

マニラの空港で入国を拒否された状態のイラン人女性、バハレ・ザレ・バハリさん/Courtesy Bahareh Zare Bahari/Facebook

(CNN) フィリピンの首都マニラの国際空港で2週間近く前から、イラン人女性が拘束されている。女性は送還されたら殺されると訴え、亡命を申請している。

女性はバハレ・ザレ・バハリさん。本人がCNNとの電話で語ったところによると、2014年に歯科医療を学ぼうとフィリピンへ渡ってから、イランには一度も帰国していない。学生ビザが毎年更新され、現在のビザは来年1月まで有効だという。

ところが最近、中東へ旅行して17日にドバイからマニラへ戻った際に入国を拒否され、イランへの帰国を命じられた。バハリさんは大声で叫ぶなどして抵抗し、その日からターミナル内にある乗客用の部屋に閉じ込められている。

フィリピンの入管当局は先週の記者発表で、バハリさんが国際刑事警察機構(インターポール、ICPO)に国際手配されていると述べた。どの国が手配を要請したのかは公表されていないが、バハリさんはCNNに、要請したのはイランだと聞いていると話した。

バハリさんは、イラン当局が自身の反体制的な言動を封じようとしているとの見方を示す。

バハリさんは最近、マニラで開催された「ミス・インターコンチネンタル」のコンテストに出場した。この時ステージ上に、イラン革命で国外追放となったパーレビ元国王の写真や、パーレビ王朝の旗を掲げていた。フィリピン渡航前には、社会活動家として女子教育にもかかわっていたという。

フィリピン当局は、バハリさんが同国北部の都市ダグパンでの暴行罪にも問われていると述べたが、本人は「イランへ送還するための大うそ」だと主張している。

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