クジラの死骸から22キロのプラスチック、胎児も死ぬ イタリア

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サルデーニャ島の海岸に打ち上げられていたマッコウクジラ/Courtesy SeaMe Sardinia

サルデーニャ島の海岸に打ち上げられていたマッコウクジラ/Courtesy SeaMe Sardinia

(CNN) イタリア西部サルデーニャ島の浅瀬に先週打ち上げられたマッコウクジラの死骸の胃の中から、22キロ分のプラスチックごみが見つかった。クジラは妊娠していて、子宮の中の赤ちゃんも死んでいた。

海洋生物保護団体SeaMeの代表によると、クジラの胃の中からは、ごみ袋や漁網、釣り糸、チューブ、洗濯用洗剤の袋などが大量に見つかった。「クジラは妊娠していたが、浅瀬に打ち上げられる前に胎児が死んでいたのはほぼ間違いない」「胎児はかなり発達が進んだ状態だった」という。

クジラは全長8メートル。観光客にも人気のあるサルデーニャ島の海岸で見つかった。死因についてはイタリア北部のパドバで専門家が組織や毒物の検査を行って調査する。

セルジオ・コスタ環境相はフェイスブックへの投稿で、「これが重要な問題ではないという人がまだいるのだろうか」と問いかけた。

欧州ではストローや綿棒などの使い捨てプラスチックを禁止する法案が3月末に欧州議会で承認され、2021年までに施行されることになっている。

「イタリアは先頭を切ってこれを実行に移す」とコスタ環境相は述べ、「使い捨てプラスチックに対する戦争が始まった」と宣言した。

クジラは観光客にも人気のある海岸で見つかった/Courtesy SeaMe Sardinia
クジラは観光客にも人気のある海岸で見つかった/Courtesy SeaMe Sardinia

3月にはフィリピンで打ち上げられたクジラの死骸から、約40キロ分のビニール袋が見つかっていた。

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