樹齢400年の盆栽など7鉢盗まれる 埼玉の老舗業者

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1000万円以上の価値があるという盆栽「真柏」が盗難の被害に遭った/Fuyumi Iimura/Bonsai Kirakuen

1000万円以上の価値があるという盆栽「真柏」が盗難の被害に遭った/Fuyumi Iimura/Bonsai Kirakuen

香港(CNN) 埼玉県の老舗盆栽業者が先月、樹齢約400年の盆栽など計7鉢を盗まれる被害に遭った。

盆栽は老舗の5代目、飯村誠史さんと妻の冬美さんが、江戸時代から受け継がれた盆栽園で丹精込めて育ててきた。

樹齢約400年の一鉢は「真柏(しんぱく)」という品種で、高さ約1メートル、幅約70センチほどの大きさだった。冬美さんによれば1000万円以上の価値がある。このほか真柏3鉢、「五葉松」3鉢が夜のうちに盗まれ、被害総額は1300万円に上るともいわれている。

冬美さんは「我が子同然に世話をしてきた」「手足をもぎ取られたような気持ち」と語った。園内に置かれた3000鉢の中でも特に価値の高い鉢が持ち去られたことから、プロの仕業だった可能性が高いとみられる

冬美さんによれば、日本で盗まれた盆栽は欧州などへ運び出され、ソーシャルメディア上で見つかることもあるが、取り返せるケースはほとんどないという。

飯村さん夫妻は盗んだ人物に対し、せめてしっかり世話をしてほしいと呼び掛けた。「水をやらなければ1週間で枯れてしまうが、適切に手入れをすれば、私たちがいなくなった後も生き続けるものだ」と訴えている。

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