コンゴのエボラ流行、子どもの死者97人 年明けに患者数増加

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エボラ出血熱によるコンゴでの子どもの死者が97人となった/JOHN WESSELS/AFP/AFP/Getty Images

エボラ出血熱によるコンゴでの子どもの死者が97人となった/JOHN WESSELS/AFP/AFP/Getty Images

(CNN) アフリカ中部コンゴ民主共和国(旧ザイール)でエボラ出血熱の流行が加速し、昨年8月に流行が始まってから死亡した子どもの数は計97人に上っていることが11日までに分かった。国際援助団体セーブ・ザ・チルドレンが発表した。

同団体によると、死者のうち65人が5歳未満の幼児だった。

新たに報告される患者の数は、年末までの週20人前後から年明けには40人前後に急増し、先月末までの3週間で計120人に上った。

エボラ熱では感染者のうち平均して約半数が死に至るが、今回の流行は致死率約60%とされる。世界保健機関(WHO)によると、2014年に西アフリカで1万1000人以上が死亡した史上最悪の流行に次ぐ、史上2番目の致死率と規模になっている。

コンゴ保健省が9日に発表したところによると、昨年8月以降の患者数は計806人。うち61人は疑い例だが、745人は感染が確認された。これまでに計505人が死亡している。

セーブ・ザ・チルドレンのコンゴ事務所長は声明で、「我々は分岐点に立っている。事態を食い止める緊急措置を取らなければ、流行は今後さらに6カ月続く可能性がある」と訴えた。

さらに、エボラ熱が急を要する現実の問題だという意識を地域社会に根付かせることが最優先の課題だと強調。患者がエボラ熱で死亡したことを遺族らが認めず葬儀で混乱が起きたり、支援スタッフが感染を広めていると誤解されて脅迫を受けたりする例もあると述べた。

セーブ・ザ・チルドレンの児童保護担当者は、両親が入院したり死亡したりした子どもも多いと指摘。取り残された子どもたちは性的虐待を受けたり、労働を強いられたりするリスクが高まると訴えている。

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