遺体で漂着のクルド人男児、難民救助船の名前に

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「アラン・クルディ」と名付けられた救助船の前に立つアブドゥラ・クルディさんら=10日/JAIME REINA/AFP/Getty Images

「アラン・クルディ」と名付けられた救助船の前に立つアブドゥラ・クルディさんら=10日/JAIME REINA/AFP/Getty Images

(CNN) 3年前にシリアから難民ボートに乗って地中海を渡る途中で死亡し、トルコの海岸に遺体が漂着した3歳児をしのんで、難民救助船に同じ名前が付けられた。

クルド人難民の男児、アラン・クルディちゃんの遺体がうつぶせの状態で砂浜に打ち上げられた写真は当時、世界中で大きく報じられた。

ドイツの難民支援団体「シーアイ」はこのほど救助船を「アラン・クルディ」号と名付け、10日にスペインのマヨルカ島で命名式を行った。

シーアイの資金調達担当者は式典で、2015年9月に遺体の写真を見た時の衝撃を振り返った。

式典にはアランちゃんの父、アブドゥラ・クルディさんも出席。付き添った通訳役の姉妹を通し、「きょうはたくさんの思い出がよみがえってつらい」と話しながらも、「シーアイを応援したい。息子の名前を選んでくれたことに感謝している」「息子の小さな魂も平安を見出すことができる」と語った。

一家は当時、親類のいるカナダ西部バンクーバーを目指してシリアを出発したが、ギリシャへ渡る途中のエーゲ海でクルディちゃんと母親、当時4歳の兄の3人が死亡。アブドゥラさんだけが生き延びた。アブドゥラさんは現在、イラク北部クルド人自治区のアルビルで暮らしている。

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