英MI6長官、講演でロシアに警告 「国民生活の破壊を企図」

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
英対外情報部(MI6)のアレックス・ヤンガー長官/Foreign and Commonwealth Office/PA Images

英対外情報部(MI6)のアレックス・ヤンガー長官/Foreign and Commonwealth Office/PA Images

ロンドン(CNN) 英対外情報部(MI6)のアレックス・ヤンガー長官は3日、セント・アンドルーズ大学で講演し、ロシアなどを念頭に、英国の法や価値観を脅かすことを画策しているとして警告を発した。

ヤンガー氏はこの中で、英南部ソールズベリーで起きた神経剤襲撃事件や、過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」によるテロ攻撃計画を阻止するMI6の取り組みに言及。続けて「我が国の生活のあり方を破壊しようと狙う国家」としてロシアなどを挙げ、英国や同盟国の「決意と能力」を過小評価しないよう警告した。

英国ではこのところ、治安当局のトップからロシア政府を非難する発言が相次いでいる。

英陸軍トップのマーク・カールトンスミス参謀総長は先月、英紙テレグラフの取材に、ロシアはISISより「はるかに大きな脅威」だと指摘。「ロシアの脅威に関して油断することがあってはならない」と強調していた。

ヤンガー氏はこのほか、英国の法と価値観を守るMI6の決意を強調。新たなテクノロジーの出現に伴う諜報(ちょうほう)の仕事の変化などにも触れた。

その上で、多様な出自の若者に対しMI6に加わるよう呼びかけ、「MI6に入った自分を想像したことがないという若者に伝えたい。どこの出身であるかは問題ではない」と強調した。

ヤンガー氏がMI6長官として公の場で講演したのは、この4年間でわずか2度目。16年12月には、シリア内戦でのロシアの役割に触れ、ロシアやアサド政権の方針に変化がなければ「悲劇的な事態」になると述べていた。

「英国」のニュース

Video

Photo

注目ニュース

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]