国際人権団体アムネスティ、スーチー氏の人権賞をはく奪

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ミャンマーのアウンサンスーチー国家顧問=18年10月/FRANCK ROBICHON/AFP/Getty Images

ミャンマーのアウンサンスーチー国家顧問=18年10月/FRANCK ROBICHON/AFP/Getty Images

(CNN) 国際人権団体アムネスティ・インターナショナルは12日、ミャンマーのアウンサンスーチー国家顧問に2009年に授与していた「良心の大使賞」をはく奪したことを明らかにした。

良心の大使賞は毎年、人権擁護に尽力した人物に贈られるアムネスティ最高の賞。同団体のナイドゥ事務総長はスーチー氏に対して「大変残念なことだが、あなたはもはや希望と勇気、たゆまぬ人権擁護の象徴ではなくなった」と告げ、賞のはく奪を宣言した。

アムネスティは発表の中で、スーチー氏が人権を守るために自身の「政治的、道徳的権限」を行使せず、軍による残虐行為や言論の自由の縮小傾向を無視してきたと非難した。

ナイドゥ氏も書簡で、スーチー氏が軍の人道犯罪を容認したと指摘。同氏が率いる政権は国際社会の追及から軍をかばう動きさえみせ、少数民族に対する差別や敵意を抑えるどころかあおっているとの見方を示した。

ナイドゥ氏はさらに、政権が抑圧的な法律を改正せず、むしろこうした法律を使って人権活動家やジャーナリストを拘束しているとも主張した。

スーチー氏は西部ラカイン州のイスラム系少数民族ロヒンギャに対する迫害を止められなかったとして、これまでに英オックスフォード市の「オックスフォードの自由賞」、米ホロコースト記念博物館の「エリ・ヴィーゼル賞」、カナダの「名誉市民」の称号をはく奪されている。

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