フィリピン司法省、大統領批判のメディアを脱税で起訴

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ラップラーのマリア・レッサ最高経営責任者/CNN

ラップラーのマリア・レッサ最高経営責任者/CNN

(CNN) フィリピン司法省は11日までに、ドゥテルテ大統領に批判的なネットメディア「ラップラー」と同社のマリア・レッサ最高経営責任者(CEO)らを脱税の罪で起訴した。

ラップラーは2015年に、米インターネット通販・競売大手イーベイの創業者ピエール・オミダイア氏が設立した投資ファンド、オミダイア・ネットワークから調達した資金約300万ドルを申告しなかったとして、税金逃れの罪に問われている。

司法省の発表によると、同社の公認会計士も起訴された。

同社は9日、「ラップラーの独立した大胆な報道がこれまで、ドゥテルテ政権からどのような扱いを受けてきたかを考えれば、今回の判断にも全く驚かない」との声明を発表した。

レッサ氏はCNNのマニラ、ジャカルタ両支局長を歴任し、現在はラップラーの社長と編集長も兼任している。

フィリピンの証券取引委員会(SEC)は今年1月、ラップラーがオミダイア・ネットワークに証券を売ったことが憲法の外資規制に違反するとして、同社の認可を一時的に停止していた。ドゥテルテ氏の報道官は当時、CNNとのインタビューで、SECの判断に同氏は関知していないと述べた。

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