キリスト教女性の逆転無罪、弁護士がパキスタンを出国 命の危険

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無罪判決に抗議するTLPの支持者=ラホール/ARIF ALI/AFP/AFP/Getty Images

無罪判決に抗議するTLPの支持者=ラホール/ARIF ALI/AFP/AFP/Getty Images

パキスタン・カラチ(CNN) パキスタンでイスラム教への冒とく罪により死刑を言い渡されたキリスト教徒のアーシア・ビビさんが逆転無罪となったことに対し、国内のイスラム強硬派が強く反発している。ビビさんの担当弁護士は国外へ逃れたことが分かった。

CNNが4日、匿名の関係者から得た情報によると、担当弁護士は欧州へ向けて出国したという。

同弁護士は2日、CNNとのインタビューで、命の危険を感じると話していた。

最高裁判所が先月31日に下した無罪判決に対し、イスラム強硬派の宗教政党TLPは首都イスラマバードや東部の主要都市ラホールで大規模な抗議デモを展開した。

これを受けて政府は2日、TLPが最高裁による再審理や、ビビさんの出国禁止措置を求める手続きに干渉しないと表明していた。

再審理を求める陳情に今のところ法的拘束力はないが、ビビさんはこの件で判断が下されるまで引き続き収監されることになった。

ビビさんの夫アシク・マシフさんはドイツの国外向け公共放送DWとのインタビューで、政府とTLPの合意を知って「背筋が震えた」と話した。獄中の妻の身を案じていると語り、家族も不安におびえて転々としていることを明かした。

英紙ガーディアンによると、マシフさんは英国や米国、カナダに向けたビデオ・メッセージで、一家の亡命を受け入れてほしいと訴えている。

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