独カトリック教会、子どもへの性的虐待3766件 過去68年間で

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カトリック教会の聖職者による性的虐待スキャンダルがドイツでも発覚/Dan Kitwood/Getty Images Europe/Getty Images

カトリック教会の聖職者による性的虐待スキャンダルがドイツでも発覚/Dan Kitwood/Getty Images Europe/Getty Images

(CNN) ドイツのカトリック教会の聖職者による子どもへの性的虐待が、1946~2014年の間に「少なくとも」3766件あったことが13日までに分かった。地元メディアが、漏洩(ろうえい)した調査報告書をもとに明らかにした。

調査は独カトリック司教協議会が依頼し、国内の3つの大学が4年がかりでまとめた。全体の内容は今月25日に公開される。

地元メディアの「ディー・ツァイト」と「シュピーゲル・オンライン」によれば被害者はほとんどが少年で、13歳以下が半数以上を占めた。6件に1件はレイプ絡みの虐待で、少なくとも1670人の聖職者が関与したと報告されている。

報告内容の漏洩を受け、シュテファン・アッカーマン司教はCNN向けに声明を出し「調査によって性的虐待の広がりが明らかになった。当事者として狼狽(ろうばい)し、恥じ入っている」と述べた。

同司教は今回の調査の目的について「教会の暗い側面をこれまで以上に明らかにし、透明性を高めるねらいがあった。被害に遭った人々のためであると同時に、自分たち自身も過ちと向き合うことでこうした行いを繰り返さないよう肝に銘じたいと思った」と説明した。

一方で報告がメディアによって公にされたことについては遺憾の意を表明。「司教協議会のメンバーでさえも全体の内容は知らされていなかった」と語った。

カトリックの聖職者による性的虐待が世界各国で非難されている現状を受け、 ローマ法王庁(バチカン)は12日、フランシスコ法王が来年2月に各国の司教協議会のトップと会談する計画を明らかにしていた。

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