兵役逃れで体重偽装、学生12人に厳罰の構え 韓国

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憲法裁判所前で良心的兵役拒否についてデモを行う人々=6月、ソウル/JUNG YEON-JE/AFP/AFP/Getty Images

憲法裁判所前で良心的兵役拒否についてデモを行う人々=6月、ソウル/JUNG YEON-JE/AFP/AFP/Getty Images

ソウル(CNN) 韓国で兵役義務を逃れるために体重を多く見せようと共謀した男子学生12人に対し、当局は「見せしめ」として厳重な処罰を下す方針を示している。

韓国兵務庁によると、12人はソウル市内の同じ大学に通う声楽専攻の学生。兵役検査で失格となるために体重超過を偽装する方法について、メッセージアプリで情報交換をしていた。

検査当日に大量のプロテインパウダーを摂取したり、濃いアロエ飲料を飲んだりした例があるという。

兵務庁は事実を徹底的に調査し、兵役逃れの犯罪を撲滅するよう全力を尽くす構えだ。

韓国の男性は18~35歳の間に少なくとも21カ月の兵役に就くことが義務付けられてきた。ただし国防省は、2020年までにこの期間を18カ月に短縮すると表明している。

学生らは声楽家としてのキャリアが兵役で中断されることを恐れ、失格の判定を受けて「社会服務要員」になるほうがいいと考えた。その場合は役所などの業務を担当するため、練習の時間も確保することができる。12人のうち2人は、すでにこちらの任務を終えていた。

兵務庁によると、学生らは違反が確定した場合、刑罰に加えて再検査を受け、改めて軍務に就くよう命じられる。

韓国ではこれまで宗教上の理由などによる兵役拒否が認められず、毎年数百人が投獄されてきた。しかし憲法裁判所は今年6月、軍務を拒否する者に代わりの任務を与える制度が必要との判断を下している。

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