中国が強く反発、ウイグル族再教育施設の国連委報告書

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新疆ウイグル自治区カシュガルの夜の市場を巡視する警察官=2017年6月25日/AFP Contributor/AFP/AFP/Getty Images

新疆ウイグル自治区カシュガルの夜の市場を巡視する警察官=2017年6月25日/AFP Contributor/AFP/AFP/Getty Images

(CNN) 中国外務省報道官は9月1日までに、同国の新疆ウイグル自治区でウイグル族や少数派のイスラム教徒らの相当な人数が政治思想の再教育施設に強制収容されているとの国連委員会の報告書に触れ、事実に基づかない無責任な情報に依拠した主張であり、真実ではないと強く反発した。

この報告書は国連人種差別撤廃委員会が30日に公表したもので、多数のウイグル族住民らが拘束されていると数多くの報告書が指摘している現状に警鐘を鳴らしていた。テロや宗教的な過激主義への対応策とする名分の下で、起訴や裁判もなく長期間、外部の世界との接触が絶たれた環境で拘束されているとも主張した。

収容されている人数については同自治区からの証拠に言及しながら、数万人規模と説明。イスラム教徒の宗教的文化でもある日常のあいさつなど脅威を及ぼしそうもない振る舞いを示しただけで再教育施設に入れられているともした。

新疆ウイグル自治区でウイグル族や少数派のイスラム教徒らが政治思想の再教育施設に強制収容されているとの国連委員会の報告書に中国が反発
新疆ウイグル自治区でウイグル族や少数派のイスラム教徒らが政治思想の再教育施設に強制収容されているとの国連委員会の報告書に中国が反発

米国に拠点を置くウイグル族グループは収容者数は100万人を超えると推定しているが、確認はされていない。

国連人種差別撤廃委員会は不当に拘束された人間の即時解放を要求。人種、民族や民族の宗教問題に絡む差別的な措置が疑われる問題への即座の公平かつ徹底的な調査の着手も求めた。

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