セクハラに抗議した女性を殴打、男逮捕 パリ

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セクハラに抗議の女性、男が路上で殴打 パリ

パリ(CNN) パリの検察当局は30日までに、市内中心部のカフェ前の路上で先月24日、性的嫌がらせの発言をした男と対決した女性が顔を殴られた事件に関連し、容疑者を逮捕し、拘束していることを明らかにした。

被害者の女性マリー・ラゲールさんはこの後、泣き寝入りせず暴行場面をとらえた監視カメラの映像をフェイスブック上に公開し、女性のセクハラ被害に対する国際的な論議を呼ぶ反響を引き起こしていた。また、女性への嫌がらせ被害を共有し合うインターネットフォーラムも創設していた。

CNNの取材に応じたラゲールさんによると、被害は第16区の路上で帰宅途中に起きたもので、すれ違った男が非常にみだらな言葉などを浴びせてきた。怒ってうるさいなどと言い返したところ、灰皿を投げ付けてきた。

ラゲールさんが侮辱の言葉で応酬したところ、男が戻ってきて顔を殴られていた。異変に気付いたカフェの客が立ち上がって男に対峙(たいじ)する事態ともなっていた。

仏国会はこの事件から1週間後、みだらかつ屈辱的、威嚇的などの内容のセクハラ発言を禁じる新法を可決。公な嫌がらせ行為に対しては現場で90〜750ユーロ(約1万1790〜約9万8250円)の罰金も想定している。

仏人口問題研究所の2015年調査によると、女性回答者の20%がからかいの口笛を受けた被害を報告。侮蔑行為は8%、1年にわたり公の場所でつけ回された体験は3%、物理的な暴力は1・3%が経験していた。同調査の回答者は2万7000人だった。

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