豪国民、「トランプ氏より習氏を信頼」 世論調査

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米中との最適な関係構築を模索するターンブル豪首相(中央)

米中との最適な関係構築を模索するターンブル豪首相(中央)

(CNN) オーストラリアの独立系シンクタンク、ローウィー国際政策研究所が実施した今年の世論調査で、同国の国民がトランプ米大統領に寄せる信頼の度合いは、習近平(シーチンピン)中国国家主席への信頼を下回っていることが分かった。

同研究所は毎年、外交政策に関するオーストラリアの世論を調査している。20日に発表された最新版の結果によると、トランプ氏が国際問題で正しい行動を取るとの信頼感を示した人は30%だったのに対し、習氏については43%が同様の信頼感を表明した。

トランプ氏は昨年の就任直後、ターンブル豪首相との電話会談を険悪な雰囲気で打ち切った経緯がある。一方で豪政府は昨年末以降、中国による政治介入への警戒を強めている。

同研究所のアレックス・オリバー氏は、米中に対する世論を比較した場合、米国は同盟国として期待されているだけに、関係が悪化した時の失望感も大きいのではないかと分析する。

米国が国際社会で「責任ある行動を取る」と期待する人の割合は55%と、2011年の数字から28ポイントも下がり、過去最低を記録した。

中国に対して同等の期待を持つ人は52%。英国や日本、フランス、インドの各国はいずれも米中両国を上回った。

オーストラリアへの重大な脅威として「トランプ氏が米大統領の座に就いていること」を挙げた人は42%に上り、外国からの政治介入(41%)、移民(40%)、中国の勢力拡大(36%)を上回った。

調査では82%が「中国は軍事的脅威というより経済的パートナー」ととらえ、75%以上が米国との同盟関係を支持すると答えるなど、米中両国との関係を重視する国民の根本姿勢に変わりはないことも明らかになった。

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