男女以外の「第3の性」、ドイツで認定へ 最高裁判決

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
ドイツの最高裁は、生まれながらに男性でも女性でもない「第3の性」を法律で認定するよう判決を言い渡した

ドイツの最高裁は、生まれながらに男性でも女性でもない「第3の性」を法律で認定するよう判決を言い渡した

(CNN) ドイツの最高裁に当たる連邦憲法裁判所は8日、議会に対し、生まれながらに男性でも女性でもない「第3の性」を法律で認定しなければならないとする判決を言い渡した。 判決では、「女性」「男性」以外に第3の選択肢がない現行制度は違憲と判断。2018年12月31日までに新しい法律を施行するよう命じた。

内務省広報は同日、「裁判所の判断を尊重し、この判断を実行に移す」と表明した。男女のほかに第3の性を認定する法律が制定されれば、欧州で初めてとなる。

ドイツでは2013年に欧州で初めて、子どもの出生証明書で性別欄を空白のままとすることを認めた。

今回の裁判で原告は、そうした子どもも性別を明記できるよう、議会に対して法制化を求めていた。

国連によると、男性または女性に一般的な特徴を生まれながらに持たない中間的な性別の人は、世界の人口の0.5%~1.7%を占める。そうした人たちは、手術や差別、暴力といった形で人権を侵害されるリスクにさらされているという。

米ニューヨーク州では2015年に制定された法律により、700人以上が出生証明書の性別欄を「中間性」に変更している。

オーストラリアでも2014年、政府に対して第3の性を法的に認定するよう命じる高裁判決が言い渡された。米カリフォルニア州では今年に入り、男性でも女性でもない住民が出生証明書の性別欄を変更することができるようになった。

「World」のニュース

Video

Photo

注目ニュース

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]