カタール、F15戦闘機購入で米と合意 総額1.3兆円

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カタール断交、国内への影響は

(CNN) 一部アラブ諸国からの断交問題で揺れる中東のカタールは14日、米政府からF15戦闘機を購入することで合意した。購入機体の総額は120億ドル(約1兆3200億円)とされる。

米国防総省の報道官はCNNに対し「マティス米国防長官とカタールのアティヤ国防相が会談し、米国製F15戦闘機のカタールによる購入契約を結ぶための最終的な手順について話し合った。120億ドル規模の売却により、カタールは最先端の(戦闘)能力を手にするとともに、米国とカタールの軍事協力や相互運用が強化される」と文書で述べた。

またマティス長官とアティア国防相は「過激派組織『イラク・シリア・イスラム国(ISIS)』に対する作戦の現状といった相互の安全保障上の関心事や、湾岸地域のすべてのパートナーが共通の目標の実現に向けた次の一歩に集中できるよう、(外交関係の)緊張緩和の重要性について話し合った」という。

カタールは先ごろ、サウジアラビアやアラブ首長国連邦(UAE)などの周辺国から断交を言い渡され、地域で孤立している。そんな中での戦闘機売却は、カタールを支持するという米国の姿勢を強く示している。

トランプ米大統領は「カタールに(テロ組織への)経済支援をやめるよう呼びかける時が来た」と、サウジなどの動きを支持するとも取れる発言をしていたが、ティラーソン米国務長官ら他の閣僚は緊張緩和を呼びかけていた。

アティヤ国防相は今回の合意を受けて、「わが国と米国との戦略的・協力的な軍事関係をさらに一歩進めるものだ」と述べた。

カタールは中東地域では最大級の米軍基地を擁するほか、ISIS掃討作戦の拠点ともなっている。

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