タリバーンが一部地区を占拠、住民数千人避難 アフガン北部

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2015年の占拠の際、クンドゥズから避難する住民ら

2015年の占拠の際、クンドゥズから避難する住民ら

アフガニスタン・カブール(CNN) アフガニスタン北部のクンドゥズで一部地区が反政府勢力タリバーンに占拠され、8日までに数千人の住民が避難を余儀なくされている。

地元警察によると、同地ではタリバーンとアフガン治安部隊との間でほぼ2日間にわたって激しい衝突が続いていたが、6日に治安部隊がカライザル地区から撤退した。

クンドゥズは2015年9月と16年10月にも一時的にタリバーンに占拠されたことがあり、治安部隊が掃討作戦を続けていた。

ノルウェーの支援団体NRCによると、6日の事態を受けて、クンドゥズからは大勢の住民が避難した。多くは親類などの元に身を寄せているが、野営するしかない住民もいるという。

29歳の男性はクンドゥズでの戦闘の様子について、「私たちの家の一方からはタリバーンの戦闘員が、もう一方からはアフガン国家治安部隊が銃撃してきた」「自宅の庭にはロケット弾が着弾した。娘2人を連れて家を出ると妻に言われて避難した。所持品は全部置いてきたので、略奪が心配だ」と語る。

地元当局や支援団体のこれまでの情報によると、避難した住民は数千人に上るとみられる。

タリバーンは先週の時点で、年に1度の攻勢をかけると予告していた。4月にはアフガン軍の制服を着たタリバーン戦闘員によって軍の基地のモスクや食堂が襲撃され、推定140人が死亡している。

米軍はほぼ16年にわたってアフガニスタンでタリバーンとの戦闘を続けてきた。現在は米軍の8400人と、同盟国の6000人が同国に駐留。米国防総省は、事態打開に向けた増派の可能性にも言及している。

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