米ロ首脳、シリア巡り会談 トランプ氏が安全圏創設を提案

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
トランプ米大統領(左)が安全圏の創設を提案した

トランプ米大統領(左)が安全圏の創設を提案した

ワシントン(CNN) 米国のトランプ大統領とロシアのプーチン大統領が2日に電話で会談し、シリア情勢について協議した。両首脳の会談は、トランプ大統領が4月にシリア政府軍の基地に対するミサイル攻撃を命令して以来、初めて。

ホワイトハウスの発表によると、シリア情勢を巡って両首脳は、「全関係者が暴力を終わらせるために全力を尽くさなければならない」という認識で一致し、トランプ大統領が安全圏の創設を提案した。

さらに、中東地域全般のテロ問題や、北朝鮮による核開発の危険性にも言及。トランプ大統領は、3日からカザフスタンで始まるシリア停戦協議に代表団を派遣することに同意した。

この内容についてホワイトハウスの声明では、「とてもいい会談だった」と総括している。

一方、ロシア政府は会談の内容について、シリアでの対テロ作戦を巡って「ロシアと米国の行動を連携させる可能性」に重点を絞ったと発表した。その上で、米国務長官とロシア外相が「集中的な」協議を行うことで両首脳が合意したと述べ、「目標は、シリアでの真の解決プロセスを始動させるための前提条件をつくり出すことにある」と説明している。

トランプ大統領が1月に就任して以来、プーチン大統領と電話で会談するのはこれが3度目になる。

トランプ大統領は当初、ロシアとの関係改善に意欲を見せていたが、米国がシリア軍基地をミサイル攻撃したことで関係が悪化。シリアで民間人に対して化学兵器が使われた問題についても、シリア政府を非難する欧米諸国とロシアとの間で対立が続いている。

「World」のニュース

Video

Photo

注目ニュース

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]