米国務長官、対北圧力強化を呼びかけ 安保理閣僚級会合

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ティラーソン米国務長官

ティラーソン米国務長官

国連(CNN) ティラーソン米国務長官は28日、米国が招集した国連安全保障理事会の閣僚級会合で、北朝鮮への圧力を大幅に強化するよう国際社会に求めた。これを怠れば「壊滅的な」事態を招く可能性があるとし、必要とあれば米国は北朝鮮に対する軍事行動を取る用意もあると警告した。

米当局者によれば、ティラーソン氏が国連での会合を終えて間もなく、北朝鮮政府が日本海に向けて弾道ミサイルを発射したが、内陸部で爆発した。今回の発射はティラーソン氏による国際社会の行動の呼びかけにタイミングを合わせたものとみられる。

ティラーソン氏は会合の中で、「今後の挑発行為に対応するための全ての選択肢を俎上(そじょう)にのせておかなければならない」と言及。「外交や金融面での影響力や力は、必要とあれば北朝鮮による侵攻に軍事行動で対応するという意思に裏打ちされたものとなるだろう」と述べた。

ティラーソン氏は加盟国に対し、直ちに3つの措置を取るよう要求。現行の対北朝鮮制裁の完全な履行や、北朝鮮との外交関係の中断または格下げのほか、核・弾道ミサイル開発を支援する国や個人を標的とすることで北朝鮮を金融面で一段と孤立化させる措置を求めた。

また、北朝鮮の核・ミサイル開発計画への直接の資金供給につながる通商関係を断ち切るよう要請。特に中国に関して「中国は北朝鮮の貿易の90%を占めており、中国だけが北朝鮮政府に対する独自の経済的な影響力を持っている」と述べた。

これに対し中国の王毅(ワンイー)外相は、「まず、できるだけ早く朝鮮半島の緊張を緩和させるべきだ。中国は全関係国に対し、平静を保って自制し、不測の事態につながりかねない挑発的な言動を避けるよう強く求める」と述べた。

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