「難民キャンプは強制収容所」、フランシスコ法王の発言が波紋

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難民キャンプをめぐるローマ法王フランシスコの発言が物議を醸している

難民キャンプをめぐるローマ法王フランシスコの発言が物議を醸している

ローマ(CNN) ローマ法王フランシスコは24日までに、難民や移民を前に行った説教の中で「難民キャンプは強制収容所のようだ」と発言した。これに対してユダヤ人団体が反発を示している。

フランシスコ法王は22日に聖バルトロマイ教会で行った説教の中で、ギリシャ・レスボス島の難民キャンプで昨年出会った男性に言及。「彼があの強制収容所から脱出できるかどうかは分からない。難民キャンプの多くは、あまりに多くの人が密集し、強制収容所と化している」と語った。

これに対して米ユダヤ人協会(AJC)は声明を発表し、フランシスコ法王が強制収容所という言葉を使ったことに「遺憾」を表明した。

AJCのデービッド・ハリス代表は声明の中で、「欧州の一部の国で移民が現在暮らしている状況は確かに困難かもしれず、国際社会のさらなる注目に値する。だが決して強制収容所ではない」と強調。「ナチスとその同盟国は第2次世界大戦中、何百万もの人々を殲滅(せんめつ)する目的で強制収容所を設置し使用した」と述べ、「悲劇の規模は比較にならない」と指摘した。

ローマ法王庁のウェブサイトによると、フランシスコ法王は非公式な発言の中で、難民キャンプは強制収容所のようだと述べ、人権よりも国際合意の方が大切にされているように見えると指摘していた。

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