パリ銃撃、容疑者のポケットからISIS擁護のメモ

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パリ中心部のシャンゼリゼ通りで銃撃事件が発生

パリ中心部のシャンゼリゼ通りで銃撃事件が発生

パリ(CNN) フランス・パリ中心部のシャンゼリゼ通りで起きた警官銃撃事件で、現場で射殺されたカリム・シャルフィ容疑者(39)のポケットから過激派組織「イラク・シリア・イスラム 国(ISIS)」を擁護する内容のメモが落ちていたことが22日までに分かった。検察当局が明らかにした。

ISISは事件直後に、銃撃は同組織の「戦闘員」のひとりにより実行されたものだと主張していた。

シャルフィ容疑者はフランス国籍で、暴力関連の長い犯罪歴がある。今回発見されたメモのほかに、複数の警察署の住所を記した紙も所持していた。

捜査に近い筋が21日にCNNに明かしたところによれば、仏当局は、シャルフィ容疑者がシリアやイラクにおけるISIS戦闘員と連絡を取る決意を強めているとの情報を入手。これを受け先月に、同容疑者への対テロ捜査に着手していたという。

今回の事件を受け、第1回投票を23日に控える仏大統領選の流れは劇的に変化した。

中道右派のフランソワ・フィヨン氏、極右のマリーヌ・ルペン氏、独立系中道派のエマニュエル・マクロン氏の主要3候補は選挙関連のイベントを中止し、代わりにテレビで声明を発表。競って治安への強硬姿勢を打ち出し、ISISの摘発を公約した。

ルペン氏はイスラム主義者のモスク(イスラム教礼拝所)の全面閉鎖を要求。一方、カズヌーブ首相は今回の事件に乗じようとしているとしてルペン氏を批判した。

事件は大統領候補らが最後のテレビ討論会に臨んでいた最中に発生。車両から飛び出してきた銃撃犯の発砲を受け、警官1人が死亡した。

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