インドの大物実業家、英国で逮捕 詐欺の疑い

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ビジェイ・マリヤ容疑者

ビジェイ・マリヤ容疑者

ロンドン(CNNMoney) 事業に失敗して多額の負債を抱えたまま逃亡し、詐欺の疑いで手配されていたインドの大物実業家、ビジェイ・マリヤ容疑者(61)が18日、英ロンドンの警察署に出頭して逮捕されたことが分かった。

インド当局が英国との協定に基づき、身柄の引き渡しを求めていた。ロンドン警視庁はマリヤ容疑者が引き渡し令状によって逮捕されたことを確認し、同日中に出廷するとの見通しを示した。

マリヤ容疑者はインドのビール王とも呼ばれた大富豪。1983年にキングフィッシャー・ビールのメーカー、ユナイテッド・ブルワリーズ・グループの経営を父から引き継ぎ、急成長させた。

カーレースのF1チームやクリケットのチームのオーナーとなり、キングフィッシャー航空を設立。しかし同社が破たんし、約13億ドル(約1400億円)の負債を負った。

融資の返済を求める債権者らは、インド最高裁にマリヤ容疑者を出国禁止とする措置を求めたが、同容疑者はすでに国外へ出ていた。本人は当時、債権者から逃れるために出国したのではないと主張していた。

マリヤ容疑者は18日、ツイッターの公式アカウントを通して「インドのメディアが例によって大騒ぎしている。きょう裁判所で予定通り、引き渡しの審問が始まった」と述べた。

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