香港トップの行政長官、親中派の林鄭月娥氏が当選

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香港政府のトップを決める行政長官選挙で林鄭月娥(キャリー・ラム)氏が当選

香港政府のトップを決める行政長官選挙で林鄭月娥(キャリー・ラム)氏が当選

香港(CNN) 香港政府のトップを決める行政長官選挙が26日投開票され、梁振英長官の下で政府ナンバー2だった前政務長官の林鄭月娥(キャリー・ラム)氏(59)が当選した。

林氏は中国の本命候補とされていた。女性が行政長官に就任するのは初めて。任期は5年で、今年7月1日に就任する。

次期長官は親中派が多数で各界の有力者らから成る選挙委員計1194人による非公開の間接投票で決まった。林氏はこのうち777票の支持票を得た。また、前財政官の曽俊華(ジョン・ツァン)氏(65)が選挙委員の約25%を占める民主派の支持票を得た。選挙委員でもある立法会(議会)の少数の議員が密室の選挙などと反発して投票を棄権した。

最初の投票で過半数の支持票を得た候補者がいなかった場合、2回目の選挙が午後2~3時に実施され、必要なら3回目の選挙が夕方の早い時間帯に行われる予定だった。

今回選挙には、林氏と曽氏の他、元裁判官の胡国興氏(71)が立候補。林氏は立候補の際には過半数に迫る572人の選挙委員から推薦を得ていた。ただ、その政治姿勢には批判も強く、支持率も落ち込んでいた。

曽氏は親中派ながらも住民に人気があり、支持率調査では首位を維持してきた。民主派勢力も最近、同氏支持を打ち出していた。選挙では林氏の支持票を侵食する可能性があるとの指摘も出ていた。

香港当局は混乱などが起きる事態に備え、警官約1800人を動員し、警戒態勢を敷いた。長官選挙の反対派などは投票会場への選挙委員の入場を阻止する活動を実施すると宣言。実際に直接選挙による長官選出などを要求する数百人が会場内に突入する動きを見せ、小競り合いが起きた。

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