ムバラク元大統領、6年ぶりに自由の身に エジプト

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ムバラク元エジプト大統領が軟禁先の軍病院から自宅に戻った

ムバラク元エジプト大統領が軟禁先の軍病院から自宅に戻った

カイロ(CNN) エジプトのムバラク元大統領は24日、首都カイロのマーディ地区にある軟禁先の軍病院を退院し、同市郊外の自宅に戻った。ムバラク氏の弁護士がCNNに明かした。ムバラク氏は2011年の民主化運動「アラブの春」で政権が転覆して以降、6年間にわたり身柄を拘束されていた。

ムバラク氏は大統領として30年間にわたりエジプトを支配していたが、政権を追われた後は複数の刑事裁判にかけられた。

12年には、11年1月の民衆蜂起の際に起きたデモ隊殺害に関与したとして終身刑を言い渡された。国際人権団体アムネスティ・インターナショナルによれば、エジプトで18日間に及んだ市街での抗議活動の間に少なくとも840人が殺害され、6000人以上が負傷したという。

その後、ムバラク氏は14年に再審理にかけられ無罪に。今月上旬には破棄院(最高裁に相当)で無罪が確定した。

ムバラク氏は政権を追われて以降、心臓の不調や胃がんで長期入院しており、担架や車椅子に乗って出廷することもあった。2012年からは治療のため軍病院に入院、軟禁状態にあった。

ムバラク氏の有罪判決で依然有効なのは私邸の改築に公金を横領した件についてのみ。同氏とその息子らが汚職で有罪を言い渡された。エジプト国営メディアによれば、検察当局は先月、未決勾留期間を汚職の件の量刑に含めるよう求めたムバラク氏の要請を受け入れたという。

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