テロで10カ国の旅行者など死傷、英首相「我々は恐れない」

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テロから一夜明け、英首相が演説

ロンドン(CNN) 英ロンドンの国会議事堂近くで22日に起きたテロ事件で、重体になっていた男性が23日夜、病院で死亡し、事件の犠牲者は4人になった。

警察などによると、実行犯とされるカリド・マスード容疑者の運転するレンタカーがウェストミンスター橋の歩道に突っみ、米国人男性とスペイン出身の英国人女性が死亡。同容疑者は続いて、国会議事堂のゲート前で警備に当たっていた警察官を刺殺した。

重体になっていたもう1人の男性は、病院で生命維持装置を外されて死亡した。

負傷者は29人が病院で手当てを受け、うち6人が重体となっている。負傷者には英国人のほか、フランス、韓国、米国など10カ国の旅行者などが含まれる。

メイ首相は23日、前日には事件を受けて一時的に封鎖された下院の本会議場で演説し、英国の自由と価値観は揺るがないと力説。「昨日のテロは我々の民主主義を黙らせようとした。だが今日、我々はいつものように集まっている。我々は決して恐れない、そして我々の決意がテロによって揺らぐことは決してないと伝えるために」と語りかけ、「民主主義と、それを必然とする価値観は常に勝利する」と宣言した。

英国のテロ警戒レベルについては、現状通り上から2番目のまま据え置くとした。現時点で差し迫ったテロについての具体的な情報はないとメイ首相は説明し、「イスラム過激派によるテロの脅威は現実だ。だが市民は十分な警戒を続けながらも、この脅威によって萎縮すべきではなく、また萎縮することもない」と強調している。

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