シーア派聖地で爆発、巡礼のイラク人40人死亡 シリア首都

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シリアの首都ダマスカスにあるイスラム教シーア派の墓地で爆発があり、死傷者が出た

シリアの首都ダマスカスにあるイスラム教シーア派の墓地で爆発があり、死傷者が出た

(CNN) イラク外務省によると、シリアの首都ダマスカスにあるイスラム教シーア派の墓地で11日、2発の即席爆弾が相次いで爆発し、イラクから巡礼に訪れていた信者ら少なくとも40人が死亡、120人が負傷した。

爆発の犯行声明は出ていない。

シリア国営シリア・アラブ通信(SANA)によると、同国のアサド政権は犯行を「卑劣」なテロ行為と非難し、国連事務総長と安全保障理事会議長にも非難声明を出すよう要請した。

また「トルコ、サウジアラビア、カタールや一部の欧米諸国」に対し、テロへの支援を中止するよう求めた。アサド政権はかねてから反体制派を「テロリスト」と呼んでいる。

現場はダマスカス旧市街の南部に位置する国内最大級の墓地。イスラム教の預言者ムハンマドのいとこでシーア派の初代指導者だったアリの子孫らが埋葬され、巡礼に訪れる信者も多い。

シリアやイラクでは、スンニ派の過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」がシーア派の聖地などに対する攻撃を繰り返してきた。ダマスカス南郊のシーア派寺院で昨年起きた爆破テロでも、ISISが犯行声明を出した。

シリアのアサド大統領はシーア派の分派、アラウィ―派で、反体制派の主体は多数派のスンニ派。両者の間ではこの6年間、泥沼の内戦が続いている。

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