フィリピン過激派、人質のドイツ人男性を殺害

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過激派組織アブサヤフとは

(CNN) フィリピン南部でイスラム過激派アブサヤフの人質になっていたドイツ人の男性が、28日までに斬首されて殺害された。フィリピンとドイツの当局者が明らかにした。

殺害されたユルゲン・カントナーさん(70)は3カ月前にアブサヤフに拉致された。アブサヤフはカントナーさんの解放と引き換えに、身代金3000万ペソ(約6700万円)を2月26日までに支払うよう要求していた。

カントナーさんは2008年にも、パートナーの女性と共にソマリアの海賊に拉致され、約2カ月にわたって人質にされたことがあった。

アブサヤフはカントナーさんを殺害する映像を投稿。米民間情報機関SITEインテリジェンス・グループがこの映像を公開した。

ドイツのメルケル首相はカントナーさん殺害を非難する声明を発表し、「我々すべてが結束して戦わなければならない」と訴えた。

フィリピンの平和問題担当大統領顧問も、「拉致された被害者がまたしても惨殺された」として強く非難、フィリピン政府はカントナーさんを救うため、軍を含めて多方面から最後まであらゆる手を尽くしたと強調している。

フィリピン当局によると、アブサヤフは昨年11月、カントナーさんとパートナーの女性をマレーシア・サバ州沖の海上で拉致したと発表。女性は直後に銃で撃たれて死亡していた。

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